無線通信の競合リスク浮上でAT&Tが下落、通信サービスセクターの重荷に
10月23日(金)の通信サービスセクターは、通信株全般の軟調と値上がり銘柄数の少なさが重石となり、XLC は -1.8% で取引を終えました。
EasyAlpha Research · 2026年10月23日 · 10月23日 16:37 GMT-4
XLC · Communication Services Select Sector SPDR Fund
$105.52-1.8%
1カ月
-7.4%
100営業日
-5.9%
6カ月
-8.9%
12カ月
-8.4%
セッションの変動銘柄
ECHOEchoStar Corporation
+3.8%OMCOmnicom Group Inc
+0.1%TAT&T Inc.
-8.0%
10月23日(金)の通信サービスセクターは、上昇した銘柄がわずか 10.5% 銘柄にとどまるなど、セクター内の広がりを欠く展開となりました。また、格付け対象の時価総額に占めるAまたはB判定の銘柄の比率は、わずか 22.5% でした。この日のセクター最大の重石となったのはAT&Tで、株価は -8.0% となり、時価総額加重平均ベースのセクターを -1.4% へと押し下げました。この下落を受け、ティッカーシンボル XLC で取引されるETF(上場投資信託)「通信サービス・セレクト・セクターSPDRファンド」は、-1.8% の $105.52 で取引を終えました。背景には、スペースXが競合となる無線ネットワーク構築に向け、米国内の少なくとも8万か所の基地局へのアクセスを求めていると報じられたことがあります。AT&Tは実質的な利益成長見通しがアナリスト予想を下回ったことで直近でも下落していましたが、この競争激化への懸念がさらなる売り圧力となりました。
通信大手への下落圧力はセクター全体に波及し、下値を支える動きはほとんど見られませんでした。時価総額加重平均のセクター指数が -1.4% で終えた一方、均等加重平均指数は -1.9% となりました。時価総額加重のリターンが均等加重を上回ったことから、セクター内の超大型銘柄が相対的に下支え役を果たしたことがうかがえます。こうした広範な軟調さは、市場全体が方向感を欠くなかで生じたもので、S&P500指数の構成11セクターのうち上昇したのは3セクターにとどまりました。
一方で、下落基調に抗して上昇した銘柄もわずかに存在しました。エコースター(EchoStar)が +3.8% とセクターの上昇を牽引し、オムニコム・グループ(Omnicom Group)も小幅に買われて +0.2% で引けました。しかし、こうした孤軍奮闘の上昇も、通信株の大幅安を相殺するには至りませんでした。セクター内で最もきつい下げを記録したのは依然としてAT&Tであり、通信関連株にとって苦しい局面が続いています。
金曜日の下落により、XLC の中長期的な軟調傾向は一段と強まりました。過去1か月間で同ETFは -7.4% となり、過去6か月間の騰落率は -8.9% に達しています。反発しても勢いが持続しない展開が続いていることは、通信業界が抱える根深いファンダメンタルズ上の課題が、セクター全体の重荷となり続けている実態を浮き彫りにしています。
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