金利上昇圧力がヘルスケア株の重荷に、値上がり銘柄数の低迷でXLVは下落
米国債利回りの上昇や新薬開発の後退がセンチメントを冷やし、セクター全体で上昇した銘柄はごく一部にとどまりました。
EasyAlpha Research · 2026年9月4日 · 9月4日 18:44 GMT-4Plus
XLV · Health Care Select Sector SPDR Fund
$171.46-1.0%
1カ月
+4.3%
100営業日
+16.0%
6カ月
+11.2%
12カ月
+24.3%
セッションの変動銘柄
BSXBoston Scientific Corp
+1.8%DVADaVita HealthCare Partners Inc
+1.3%VEEVVeeva Systems Inc Class A
-3.3%
9月4日(金)の米株式市場でヘルスケアセクターは全面安の展開となり、値上がりした銘柄はわずか13.6%にとどまりました。時価総額加重平均指数は-1.1%、均等加重指数は-0.9%で取引を終えました。同セクターに連動する上場投資信託(ETF)であるヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド(ティッカー:XLV)は、-1.0%の$171.46で引けました。この下落の背景にはマクロ経済要因があり、市場予想を上回る雇用指標を受けて米長期金利が上昇、利回り上昇観測が株式市場全体の重荷となりました。この日上昇したのは全11セクター中3セクターにとどまりました。
個別銘柄のニュースもセクターへの圧力を強めました。ブリストル・マイヤーズ スクイブは、自己免疫疾患治療薬「ゾラセル(zola-cel)」の治験を安全性への懸念から一時中断したことで投資家心理を悪化させました。一方、ビーバ・システムズ(クラスA、-3.3%)はセクター内で最大の下落率を記録しました。また、大手製薬会社は特許切れに伴う過渡期への対応を続けており、アッヴィは主力薬「ヒュミラ」の売上減少を乗り切るべく、新薬による減収分の補填を進めています。
セクター全体が軟調となるなかでも、一部のヘルスケア銘柄には買いが入りました。医療機器大手のボストン・サイエンティフィック(+1.8%)が上昇を牽引し、ダビータ(+1.3%)も堅調でした。バイオテクノロジー分野では臨床試験に関する発表が好材料となり、アローヘッド・ファーマシューティカルズは開発薬「プロザシラン(plozasiran)」で膵炎の発症が78%減少したとする治験結果を発表し、タイラ・バイオサイエンシズはダボグラチニブ(dabogratinib)の臨床試験データの発表を予定しています。
中長期的な視点で見ると、当日の下落にもかかわらずヘルスケアセクターは底堅いモメンタムを維持しています。同セクターETFのXLVのリターンは、過去1か月間で+4.3%、過去6か月間で+11.2%、過去12か月間で+24.3%となっています。短期的な金利変動による日々の値動きはあるものの、セクター全体としては複数月にわたりプラスのリターンを維持しています。
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