大型株が牽引、ヘルスケアセクターが全面高
10月20日(火)の取引では、ディフェンシブ銘柄への資金シフトや新薬開発の進展を背景に大手製薬株が買われ、同セクターでは91.7%銘柄が上昇しました。
EasyAlpha Research · 2026年10月20日 · 10月20日 16:40 GMT-4
XLV · Health Care Select Sector SPDR Fund
$179.83+2.4%
1カ月
+6.4%
100営業日
+20.3%
6カ月
+22.9%
12カ月
+24.2%
セッションの変動銘柄
MRNAModerna Inc
+6.7%CRLCharles River Laboratories
+5.1%DVADaVita HealthCare Partners Inc
-6.4%
10月20日(火)、ヘルスケアセクターに連動する上場投資信託(ETF)のヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド(XLV)は+2.4%で取引を終えました。同セクター内では91.7%銘柄が上昇し、格付け対象銘柄の52.8%がAまたはBの評価を獲得しています。セクター全体は時価総額加重ベースで+2.4%となった一方、均等加重ベースでは+1.7%にとどまり、大型主力株が相場の上昇を主導した格好です。原油価格の軟化や堅調な企業決算が株式市場全体の投資家心理を支える中、ヘルスケア株の力強い地合いが広がりました。
個別銘柄ではモデルナがセクター内の上昇率トップとなり、+6.7%で取引を終了。同社はメルクと共同開発している個別化メラノーマ(悪性黒色腫)ワクチンの後期臨床試験データを近く医学会で発表する予定で、期待感から買いが集まりました。上昇率2位のチャールズ・リバー・ラボラトリーズは+5.1%で引けました。一方、ブリストル・マイヤーズ スクイブも今後の医学会でがん領域の後期臨床データを発表する準備を進めるなかで買われました。肥満症治療薬では、次世代治療薬の治験データ分析で顕著な体重減少効果が示され注目を集めました。医療機器では、デクスコムの持続血糖測定器「G7」を使用したインスリン非投与の2型糖尿病患者において顕著な血糖コントロールの改善が確認され、好感されました。
もっとも、すべての銘柄が上昇相場に乗ったわけではありません。透析治療大手のダビータ(DaVita)は-6.4%と、セクター内で最もきつい下げとなりました。同社は10月下旬に四半期決算説明会の開催を予定していますが、急落の引き金となる報道や新たな開示情報は確認されていません。このほかメルクは、先に撤退した米国市場に続き、商業上の理由から欧州でも細菌感染症治療薬「ジンプラバ(Zinplava)」の販売を取り下げ、欧州ポートフォリオの整理を行いました。
火曜日の取引でXLVの終値は$179.83に達し、一過性の動きにとどまらない持続的な上昇トレンドを印象づけました。同ファンドは過去1カ月間で+6.4%、過去12カ月間で+24.2%の上昇を記録しています。業績の透明性を重視する投資家が増えるなか、ヘルスケア株のディフェンシブな性質が一貫して資金を惹きつけています。市場全体でも主要11セクター中9セクターが上昇し、ヘルスケアはその牽引役の一角を担いました。
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