KKR株が下落、投資回収への懸念広がる 同業他社比の出遅れ示す格付けも重し
オルタナティブ資産運用大手の株価急落がKKRを押し下げた。多くのアナリストが「買い」と評価する一方、EasyAlphaがD評価を付与する同社株に対し、慎重な見方が強まっている。
EasyAlpha Research · 2026年10月13日 · 10月13日 16:56 GMT-4
KKR · KKR & Co. Inc.
$87.18-4.7%
平均以下
当社の評価
52週レンジ
- 当社の見方: EasyAlphaによるKKRの格付けはD。同業他社と比べて収益の質は堅調なものの、流動性に対する懸念が影を落としており、アナリスト22人のうち90.9%が「買い」推奨としている状況とは対照的だ。
- 当日の動き: オルタナティブ資産運用株の全般的な下落や投資回収期待の後退を背景に、株価は4.7%下落し、87.18ドルで取引を終えた。
- 今後の注目: 11月9日(月)に予定されている第3四半期決算発表。
10月13日(火)の米株式市場でKKR(KKR & Co. Inc.)の株価は急落し、売買高が直近平均の2.0倍に達するなか、-4.7%の87.18ドルで取引を終えた。株式市場全体が金利上昇や債券市場への懸念から下落基調となるなか、同社株も連れ安となった。
同セクター全体の反落は、ウォール街のリサーチ部門から慎重な動きが相次いだことを受けたものだ。アナリスト陣は直近で見通しの修正を進めており、目標株価を110ドルへ引き下げた。その一方で、KKRはトタルエナジーズ(TotalEnergies)とのエネルギー合弁事業に700メガワット規模の太陽光発電設備を追加することで合意し、インフラ分野の基盤拡大を続けている。
火曜日の下落により、同社株の低迷傾向は一段と強まった。KKRの株価パフォーマンスは過去1カ月で-14.8%、年初来では-31.6%となっている。こうした株価の軟調さが続くなかでも、セルサイドのアナリスト陣は同銘柄に対して圧倒的に強気な姿勢を崩していない。集計対象のアナリストレーティング22件のうち、90.9%が「買い」推奨であり、目標株価の平均値は火曜日の終値を43.2%上回っている。
EasyAlphaによる同業他社との相対評価において、KKRの格付けはDとなっている。AまたはBの評価を受けた企業は強固なファンダメンタルズを備えており、過去の実績ではDやEの企業と比べて大幅な下落リスクが低い傾向がある。KKRは収益の質(アーニングスクオリティ)では良好なスコアを獲得しているものの、流動性の低さが全体の評価の重荷となっている。
同社株の予想株価収益率(PER)は13.0倍で取引されている。ベータ値は1.83となっており、過去の傾向として市場全体よりも値動きの振れ幅が大きい。次回の情報開示は11月9日(月)に予定されており、第3四半期の決算が発表される。
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