モデルナ、パイプライン進展で上昇もクオリティ評価は「E」にとどまる
ヘルスケアカンファレンスでの発表を受けて株価は8.5%上昇したものの、EasyAlphaは経営効率の低さを理由に同社への評価を同業他社比で「E」としています。
EasyAlpha Research · 2026年9月17日 · 9月17日 18:44 GMT-4Plus
MRNA · Moderna Inc
$158.07+8.5%
最も弱い品質
当社の評価
52週レンジ
- 当社の見解: EasyAlphaはモデルナ(Moderna Inc)をEと評価しており、ヘルスケア分野の同業他社の中で最も低いグループに分類しています。管理可能な負債水準はあるものの、継続的な経営効率の低さが重荷となっています。
- 本日の動き: ヘルスケアカンファレンスでのパイプライン(新薬候補)に関する進展発表が市場の関心を集め、株価は8.5%上昇して158.07ドルで取引を終えました。
- 注目点: 11月5日(木)に予定されている次回の四半期決算発表。
9月17日(木)、モデルナ(MRNA)の株価は8.5%上昇して158.07ドルとなりました。同社がモルガン・スタンレー・グローバル・ヘルスケア・カンファレンスでプレゼンテーションを行い、個別化がんワクチン候補「intismeran」の第3相臨床試験の進捗や、呼吸器系ワクチンポートフォリオにおける規制当局手続きの進展を強調したことを受けた動きです。
この日の上昇により、同社株の続伸傾向は一段と強まりました。モデルナはメルク(Merck)と共同開発している悪性黒色腫(メラノーマ)ワクチンの治験データ発表以来注目を集めており、数週間にわたる株価上昇を牽引し、過去1か月で+151.1%、年初来で+436.0%の上昇を記録しています。それでも9月17日(木)の商いは比較的落ち着いており、出来高は20日平均の0.6倍にとどまりました。
パイプラインへの期待が高まる一方で、EasyAlphaはヘルスケアセクターの同業他社と比較してモデルナをEと評価しています。「E」評価は同業グループ内で最も脆弱な水準を示し、重大な警告シグナルが出ている企業であることを意味します。モデルナは管理可能な負債水準を維持しているものの、事業効率の面で大きな逆風に直面し続けています。四半期売上高成長率は前年同期比+2.1%となり、予想PER(株価収益率)は23.0となっています。
ウォール街のアナリストの間でも慎重な見方が広がっています。MRNAを担当する23名のアナリストのうち、買い推奨を維持しているのはわずか21.7%にとどまります。アナリストの平均目標株価は119.56ドルとなっており、現在の株価は予想水準を24.4%上回っています。さらに、同社幹部が最近持ち株を減らしており、社長が事前設定された取引計画に基づいて自社株を売却したことも明らかになっています。
MRNAについて分かっていることをすべて見る
評価の内訳、その根拠となる数字、チャート、ニュース。毎日更新しています。
グレードの仕組み
毎日、各企業を同じセクターの他社と比較して評価しています。財務、株価の動き、市場のシグナルを見て、結果をシンプルな一文字で表します。
- A非常に優れた品質
- B良い品質
- C平均的な品質
- D平均以下
- E最も弱い品質
評価は過去のデータをもとに、同じセクターの他社と比べた質を示すものです。予測でも目標株価でも助言でもありません。A評価の企業でも下落することがあります。