モデルナ、パイプライン好材料で上昇もクオリティ評価は「E」にとどまる
がんワクチンの開発進展やナスダック100指数への採用を背景に小幅高となったものの、同業他社に後れを取る効率性とEasyAlphaによるクオリティ評価「E」とは対照的な状況が続いています。
EasyAlpha Research · 2026年10月7日 · 10月7日 19:03 GMT-4
MRNA · Moderna Inc
$196.48+4.8%
最も弱い品質
当社の評価
52週レンジ
- 要点: EasyAlphaによるモデルナ(Moderna Inc)の評価はEで、同業他社との比較において最も低い水準にとどまっています。健全な負債水準を維持しているものの、効率性の低迷が重荷となっています。
- 本日の動き: がん治療薬における提携拡大や主要株価指数への組み入れ予定を好感した買いが入り、株価は4.8%上昇して196.48ドルで取引を終えました。
- 今後の注目点: 同社は11月5日(木)に次回四半期決算の発表を予定しています。
水曜日の米株式市場で、モデルナの株価は4.8%上昇しました。同社とメルク、テンパスが個別化がん治療薬「インティスメラン オートジーン(intismeran autogene)」の実用化支援に向けた複数年にわたる提携拡大を発表したことが買い材料となりました。
さらに、10月9日の取引開始前にナスダック100指数へ採用されることが確認された指数構成銘柄の定期見直し発表も株価を支援しました。この発表により、週初に見られた売り圧力を払拭する形となりました。週初には、保健当局がロシアでのペスト感染リスクは低いと指摘したことで、ワクチン開発企業全般に対する短期的な思惑買いが後退していました。
水曜日の小幅な上昇は、同社株の持続的な上昇基調に沿った動きです。過去1か月間で株価は+40.0%、年初来では+566.3%となっています。直近の終値は、52週高値を7.4%下回る水準です。
しかし、こうした株価のモメンタムにもかかわらず、EasyAlphaによるモデルナの評価はEにとどまり、同業他社の中で最も低いランクに位置付けています。AまたはBの評価を受けた企業はより強固なファンダメンタルズを備えており、過去の実績でも、DやEの評価を受けた企業に比べて大幅な下落リスクが低い傾向にあります。
この評価は、根底にある事業運営上の課題を反映しています。モデルナは水曜日の取引時点で管理可能な負債水準を維持していたものの、その強みは、同業他社に後れを取り続けている財務効率の低さによって相殺されています。四半期売上高の前年同期比成長率は+2.1%で、予想株価収益率(PER)は23.0となっています。
ウォール街のアナリストの間でも同様の慎重姿勢が見られます。同社をカバーするアナリスト23名のうち、買いを推奨しているのは21.7%にとどまります。アナリストの平均目標株価は120.67ドルで、水曜日の終値を38.6%下回っています。
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