リサーチ一覧
公益事業セクター · セッション総括

原発関連の大型契約で公益株が上昇、クオリティ面での遅れは継続

火曜日は原子力エネルギー関連の発表をきっかけにセクター全体が上昇したものの、低評価銘柄の多さやここ数カ月の軟調なリターンを考慮すると、慎重な見方も残ります。

EasyAlpha Research · 2026年10月6日 · 10月6日 18:43 GMT-4

XLUのロゴ

XLU · Utilities Select Sector SPDR Fund

$41.15+3.0%

1カ月

-4.5%

100営業日

-8.4%

6カ月

-12.0%

12カ月

-54.2%

XLUを開く 10月6日 18:43 GMT-4 時点

セッションの変動銘柄

  • CEGConstellation Energy Corp

    +12.3%
  • VSTVistra Corp.

    +10.8%
  • EIXEdison International

    +0.0%

10月6日(火)、公益セクターでは100.0%の銘柄が横ばいまたは上昇で取引を終えたものの、この日の上昇はセクター全体の質の高まりというよりも、一部の上位銘柄による牽引が目立ちました。コンステレーション・エナジーが+12.2%、ビストラが+10.8%で引けたことで、時価総額加重平均のセクター指数は+3.1%となり、均等加重指数の+2.6%を上回りました。EasyAlphaでは同業他社との比較に基づいてセクター内の銘柄を評価していますが、ティッカーシンボルXLUで同セクターに連動する上場投資信託(ETF)「Utilities Select Sector SPDR Fund」において、AまたはBの評価を受ける銘柄の比率はわずか24.7%にとどまります。コンステレーション・エナジーが43億ドル以上の投資に裏付けられた890メガワットの原子力電力を供給するためにGoogleと20年間の電力購入契約を締結したほか、米政府当局が原発設備改修を支援するために最大42億ドルの条件付き融資枠を発表したことを受けて、買いの勢いが強まりました。

また、10月6日(火)は米長期金利の低下を背景に株式市場全体が上昇し、11セクター中10セクターが上昇するなど、地合いの良さも公益セクターの追い風となりました。しかし、セクター内部を見渡すと、個別銘柄のパフォーマンスにはばらつきが見られました。原発関連の契約や支援策の発表を受けて牽引役となった銘柄が2桁の大幅高を記録した一方で、それ以外の銘柄の動きは限定的でした。エジソン・インターナショナルは0.0%で引け、セクター内で最も小幅な値動きにとどまりました。

Utilities Select Sector SPDR Fundを通じて公益セクターに投資する場合、純資産総額$21.8 billion、経費率0.08%という低コストでのアクセスが可能で、火曜日は+3.0%の$41.15で引けました。ポートフォリオ内で低評価銘柄の比率が高いことは、依然として同ファンドの大きな特徴です。EasyAlphaの過去の調査では、AまたはBの評価を受けた企業はファンダメンタルズが強固で、DやEの企業と比べて大幅な下落リスクが低い傾向にあります。同ファンドにおいて上位評価銘柄への配分は4分の1未満にとどまっており、クオリティ面で課題を抱える銘柄への偏りが続いています。

こうした銘柄クオリティの背景は、より長い期間でのセクターのパフォーマンスを理解する手がかりになります。火曜日の急伸にもかかわらず、Utilities Select Sector SPDR Fundの過去1カ月の騰落率は-4.5%となっています。また、過去100営業日では-8.4%、過去6カ月では-12.0%、過去12カ月では-54.2%を記録しています。長期電力契約の発表をきっかけとした1日の反発は力強いものでしたが、セクター全体としては数カ月にわたる調整局面から完全に脱したとは言えません。

公益事業セクターを見る

そのセクターの全企業を評価付きで、質がどこにあるかとともに。

セクターを開く

グレードの仕組み

毎日、各企業を同じセクターの他社と比較して評価しています。財務、株価の動き、市場のシグナルを見て、結果をシンプルな一文字で表します。

  • A非常に優れた品質
  • B良い品質
  • C平均的な品質
  • D平均以下
  • E最も弱い品質
評価の仕組み →

評価は過去のデータをもとに、同じセクターの他社と比べた質を示すものです。予測でも目標株価でも助言でもありません。A評価の企業でも下落することがあります。