利回り上昇が公益事業セクターの重荷に クオリティ上位銘柄の比率も低迷
米長期金利の上昇が電力会社の重圧となるなか、9月10日(木)に上昇した公益事業セクターの銘柄はわずか6.9%にとどまりました。
EasyAlpha Research · 2026年9月10日 · 9月10日 18:43 GMT-4Plus
XLU · Utilities Select Sector SPDR Fund
$42.53-1.0%
1カ月
-2.5%
100営業日
-7.0%
6カ月
-8.5%
12カ月
-49.7%
セッションの変動銘柄
EVRGEvergy, Inc.
+0.2%FEFirstEnergy Corporation
+0.1%NRGNRG Energy Inc.
-3.2%
EasyAlphaのデータによると、9月10日(木)の公益事業セクターは全面安の展開となり、S&P 500構成銘柄のうち上昇したのはわずか6.9%銘柄にとどまりました。同セクターに連動する上場投資信託(ETF)であるユーティリティ・セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)は-1.0%の$42.53で取引を終えました。NRGエナジー(-3.2%)などが足を引っ張った一方、値上がり上位のエバージー(+0.2%)やファーストエナジー(+0.1%)も小幅な上昇にとどまりました。米長期金利が数年ぶりの高水準に急上昇したことを受け、電力株に売りが先行しました。
利回りの急上昇は、セクターの最も脆弱な部分を直撃しました。公益株は安定した配当収入が得られることから伝統的に債券の代替として取引されますが、米10年物国債利回りが4.95%に向けて上昇するなか、株式の配当利回りの相対的な魅力が低下しています。同時に、電力各社は人工知能(AI)データセンター向けの送電網拡張や電力供給のために多額の負債を抱えており、金利上昇は企業のバランスシートに直接的なコスト負担をもたらします。
売り圧力は一部の突出した銘柄に集中することなく、セクター全体に広く行き渡りました。時価総額加重でのセクター騰落率-1.0%は均等加重の-1.0%と一致しており、中小型の地域電力会社も業界大手と同様に苦戦したことを示しています。主要11セクター中2セクターしか上昇しなかったこの日、公益事業株のディフェンシブ性は下支えとなりませんでした。
今回の値動きにより、同セクターの長期的な低迷が一段と長引く形となりました。より長い期間で見ると、XLUは過去1か月で-2.5%、過去100営業日で-7.0%、過去6か月で-8.5%、過去12か月で-49.7%の推移となっています。EasyAlphaではセクター内銘柄を同業他社と比較して評価していますが、同ファンドの評価対象ウェイトのうち、AまたはBの評価を獲得している銘柄の割合はわずか29.3%にとどまっています。
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