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ハイテク株主導でS&P500は最高値圏を維持、貴金属は軟調

市場全体が落ち着いた推移となる中、ハイテク株のモメンタムが下支え。EasyAlphaは取引開始前にS&P500構成銘柄の評価を更新。

EasyAlpha Research · 2026年9月23日 · 9月23日 6:23 GMT-4Plus

この日の市場をひと目で

9月23日(水)の取引を控え、米株式市場全体は最高値圏にとどまっています。9月22日(火)の終値時点でSPYは$773.38となり、S&P500の前日比は0.0%、最高値からの距離は-0.6%となりました。主要銘柄の騰落は拮抗しており、大型株の50.0%が上昇して取引を終えました。主要指数のパフォーマンスにはセクター間で明確な温度差が見られ、ナスダック100は+0.8%、小型株指数は+0.6%となった一方、ダウ平均は-0.3%で引けました。

ニューヨーク市場の取引時間外に、EasyAlphaはS&P500構成銘柄の評価を更新しました。下方修正としては、ゴーダディ(Godaddy Inc / GDDY)を市場センチメントを理由にCからEへ、APA(APA Corporation / APA)を値動きの動向からAからDへ、オキシデンタル・ペトロリアム(Occidental Petroleum Corporation / OXY)を値動きの動向からBからCへとそれぞれ引き下げました。

上方修正としては、市場センチメントを理由にエセックス・プロパティ・トラスト(Essex Property Trust Inc / ESS)をDからBへ、インガソール・ランド(Ingersoll Rand Inc / IR)をEからCへ、ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International Inc / HON)をDからCへとそれぞれ引き上げました。これらの評価変更は、各社による個別の発表ではなく、同業他社と比較した値動きや市場センチメントに関する当社独自の測定結果の変化を反映したものです。

夜間取引において、主要コモディティおよび主要通貨は対ドルで軟調に推移しました。ニューヨーク時間午前10時25分時点で、銀は-1.6%、金は-1.1%、ポンド・ドルは-0.4%、ユーロ・ドルは-0.3%の下落を記録しました。

9月23日(水)は企業決算が注目を集める見通しで、本日の取引時間中には9社、向こう1週間では31社の決算発表が予定されています。寄り前にはシンタス(Cintas Corporation / CTAS、評価B)、ペイチェックス(Paychex Inc / PAYX、評価C)、ゼネラル・ミルズ(General Mills Inc / GIS、評価E)などの発表が予定されています。また、ウラニウム・エナジー(Uranium Energy Corp / UEC、評価B)からも本日決算が発表される見込みです。

決算発表以外でも、取引開始を前にいくつかの個別銘柄に動きが見られます。クエスト・ダイアグノスティクス(Quest Diagnostics Incorporated / DGX)は、連邦政府の診療報酬改定案で臨床検査の支払単価引き下げが示されたことを受けて下押し圧力に直面しています。オートマティック・データ・プロセッシング(Automatic Data Processing Inc / ADP)は、直近の商いを動かす特定の企業発表は確認されていないものの注視されています。一方、アシュラント(Assurant, Inc. / AIZ)は金融サービス保護事業をチリへ拡大したと発表しました。

市場参加者は、9月22日(火)に大きく動いた銘柄のモメンタムが継続するかどうかにも注目しています。上昇銘柄では、AI(人工知能)インフラ需要の再燃が半導体関連銘柄を押し上げ、モノリシック・パワー・システムズ(Monolithic Power Systems Inc / MPWR)が+8.1%と上昇をけん引したほか、サンディスク(Sandisk Corp / SNDK)も+6.8%となりました。下落銘柄では、特段の企業材料が見当たらない中でジェン・デジタル(Gen Digital Inc. / GEN)が-6.4%と反落し、ゴーダディ(Godaddy Inc / GDDY)も-6.2%と値を下げました。

堅調な株式市場の一方で貴金属が夜間に反落した背景を理解するには、投資家が金や銀を購入する際に実際に何を買っているのかを押さえる必要があります。投資家が企業の株式を買う場合、収益やキャッシュフローを生み出し、配当を支払ったり将来の成長に向けて利益を再投資したりできる生産的事業の一部を所有することになります。株式の本質的な価値は、その事業の長期的な商業的成功や収益力に根ざしています。

一方、貴金属は事業活動を行う企業ではなく現物コモディティであるため、その仕組みは異なります。1オンスの金や銀自体がキャッシュフローや利回り、利益を生み出すことはありません。その市場価格は、実物資産としての価値保存手段、通貨下落へのヘッジ、あるいは工業用素材として、他の買い手がいくらを支払うかに完全に依存します。貴金属は継続的な利回りを生まないため、生産的な資産でリターンを追求できる局面では、保有すること自体に機会費用が生じます。景気拡大への信認が高まると、企業の収益成長を享受するために資本は株式に向かいやすく、貴金属は軟調になりがちです。逆に経済の先行き不透明感やインフレリスクが高まると、投資家は利回りが得られないことを受け入れて実物資産の保全価値を求めるようになり、株式市場が低迷する局面でも貴金属が買われる傾向があります。

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