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決算発表が本格化するなか、S&P 500は最高値圏を維持

ハイテク株主導の上昇を受けてS&P 500が高値圏にとどまるなか、EasyAlphaは本格化する企業決算を前に銘柄評価を改定しました。

EasyAlpha Research · 2026年10月20日 · 10月20日 6:09 GMT-4

この日の市場をひと目で

10月20日(火)の取引開始時点で、米株式市場は最高値から-1.6%の水準に位置しています。19日(月)の取引終了時点では、SPYが$766.48で引け、S&P 500指数は+0.4%で引けました。米国の上位1,000社のうち39.7%が上昇して取引を終えており、市場の広がりはまちまちでした。ハイテク株の上昇が市場全体を牽引するなか、ナスダック100指数は+1.2%で終了し、ダウ平均は0.0%、小型株中心のラッセル2000指数は+0.3%で引けました。

ニューヨーク市場の休場中、EasyAlphaは企業格付け(クオリティ・グレード)の見直しを行いました。これらの改定は、企業個別の突発的イベントではなく、独自の分析評価に基づいたものです。格上げ銘柄としては、価格推移を背景にシノプシス(SNPS)がCからBへ、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)がCからBへ、マイクロンテクノロジー(MU)がCからBへとそれぞれ引き上げられました。一方、市場心理の悪化を背景に、ジェイコブズ・ソリューションズ(J)がBからDへ、インビテーション・ホームズ(INVH)がAからCへ、リアルティ・インカム(O)がCからDへと格下げされました。

ニューヨーク市場の休場中に行われた24時間取引において、国際商品や為替の主要指標は小幅な値動きにとどまりました。ニューヨーク時間午前10時5分時点の追跡データによると、金は-1.3%、銀は+0.2%、ユーロは対ドルで-0.2%、英ポンドは対ドルで+0.2%となっています。

市場の関心は10月20日(火)の企業決算へと移っています。決算発表シーズンはいよいよピークに向かい、本日の取引時間中には当社カバー銘柄のうち47社が、今後1週間では475社が決算を発表する予定です。寄り前にはGEエアロスペース(GE、グレード:C)やRTX(RTX、グレード:C)の決算が発表されます。取引終了後にはネットフリックス(NFLX、グレード:B)やインテュイティブ・サージカル(ISRG、グレード:B)の発表が予定されています。

本日の取引に向けて注目すべき銘柄がいくつかあります。その1つが、取締役のグレッグ・D・カーマイケル氏によるフォーム4(内部者取引届出書)の提出があったエンパス・ヘルス(EHC)です。また、マイクロンテクノロジー(MU)も要注目の銘柄です。EasyAlphaによるグレード改定に加え、同社はスマホ需要の軟化を受けて従来型スマートフォン向けの生産能力を縮小し、人工知能(AI)データセンター向けの広帯域メモリ(HBM)へ半導体生産を振り向けていることで注目を集めています。さらに、前日の取引で固有のニュースがないまま出来高を伴った動きを見せたエラスティック(ESTC)も要監視銘柄です。

前日の取引では、個別銘柄でも勢いのある動きが見られました。上昇を主導したのはウエスタン・デジタル(WDC、+6.1%)とサンディスク(SNDK、+5.5%)です。ハイテク株がこれまでの軟調から全般的に反発したことを受け、ストレージおよびメモリ関連の双方が買われたほか、今週後半に控えるウエスタン・デジタルの四半期決算発表を前にした買いも入りました。対照的に、モザイク(MOS、-4.8%)とNRGエナジー(NRG、-4.2%)は、S&P 500のなかでも特に大きく下落して引けました。

夜間の為替動向は、市場の重要な本質を示しています。すなわち、米国株のみを保有する投資家にとっても、為替の変動は直接的に関わってくるという点です。米国の大手企業、特にS&P 500構成の大型多国籍企業は、総売上高の相当な割合を海外で稼いでいます。米ドルがユーロや英ポンドなどの外国通貨に対して変動すると、大きく2つのルートで企業のファンダメンタルズに影響を与えます。第1は「換算影響」です。米企業が財務報告のために外貨建ての海外売上をドルに換算する際、ドル高になれば目減りして計上され、ドル安になれば帳簿上の売上が自動的に押し上げられます。第2のルートは「価格と競争力」です。ドル高は海外顧客にとって米国製品の割高感を招く一方、米国内では輸入品の価格競争力を高めるため、販売数量や営業利益率を圧迫する要因となります。米国市場のみに投資するポートフォリオであっても、為替レートの変動は組み入れ企業の業績や競争力に静かに影響を及ぼしているのです。

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