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金曜の取引開始を前に銘柄評価が変動、S&P 500は最高値圏を維持

夜間の主要指標の動きや企業評価の更新を受け、主要指数が最高値圏を維持するなかで金曜日の取引を迎えます。

EasyAlpha Research · 2026年9月11日 · 9月11日 6:15 GMT-4Plus

この日の市場をひと目で

今週最終営業日の取引を迎えるにあたり、9月10日(木)の米株式市場で主要株価指数は直近の高値圏を維持して取引を終えました。S&P 500種株価指数は-0.6%で引け、連動型ETFのSPYの終値は$757.83となり、同指数は最高値から-2.6%の位置にあります。市場の騰落状況を見ると、米主要企業の30.5%が上昇しました。その他の主要指数では、ダウ平均が-0.6%、ナスダック100指数が-1.1%、小型株で構成されるラッセル2000指数が-1.0%で取引を終えました。

ニューヨーク市場の取引時間外に、EasyAlphaはS&P 500採用銘柄を対象としたクオリティ評価の見直しを実施しました。下方修正(格下げ)側では、モデルの判定に基づき評価を引き下げました。株価動向を理由にルーメンタム・ホールディングス(LITE)をBからDへ、インテル(INTC)をCからEへ、ラムリサーチ(LRCX)をBからDへと引き下げています。

一方、上方修正(格上げ)側では、基礎となる指標の改善を受けて評価が上昇しました。株価動向を背景にガートナー(IT)をEからCへ引き上げたほか、市場心理(センチメント)の改善を理由にアイデックス(IEX)をDからAへ、EQT(EQT)をEからCへと引き上げました。

ニューヨーク時間午前10時15分時点の24時間取引において、貴金属や為替などの指標資産に動きが見られました。貴金属市場では銀が-2.7%となりました。為替市場では、対ドルでユーロが-0.3%、ポンドが-0.3%、円が+0.1%となっています。

9月11日(金)の取引に向けては、寄り付き前の企業決算発表が注目されます。取引開始前には、分析対象企業のうち1社となるクローガー(KR、評価D)が決算を発表する予定です。今後7日間の決算発表スケジュール全体では、分析対象企業のうち10社が四半期決算の発表を予定しています。

個別銘柄でも注目の動きがいくつか見られます。フリーポート・マクモラン(FCX)は、株価が市場全体を上回る下落となったことで市場の関心を集めました。半導体製造装置大手のラムリサーチ(LRCX)は、格付け変更を受けて注視されているほか、長期的な成長プロファイルに関連して過去のリターンとの比較が引き続き関心を集めています。一方、ヘルスケア大手のエレバンス・ヘルス(ELV)は株価が5.0%急伸したことで注目を集めました。

前営業日に見られた際立った値動きも、今朝の寄り付きに影響を与えています。下落銘柄では、クーパー・カンパニーズ(COO)が-14.7%となりました。売上高10億6,600万ドルを計上した第3四半期決算の発表に続き、第4四半期の業績見通し引き下げや流通在庫の調整継続が重荷となりました。エネルギーサービス大手のベーカー・ヒューズ(BKR)も-6.7%と下落しました。一方の上昇銘柄では、経営陣のプレゼンテーションを前に進行中の合併計画の進捗に関心が集まったスカイワークス・ソリューションズ(SWKS)が+9.8%と上昇したほか、レディット(RDDT)も+6.1%上昇しました。

今朝のデータを読み解く上で重要なポイントの一つが、米国内の株式しか保有していない投資家にとっても為替動向が重要である理由です。多くの米主要企業は、売上高のかなりの部分を米国外で稼いでいます。ユーロや英ポンドなどの外国通貨が米ドルに対して下落(ドル高・他通貨安)すると、海外での売上をドルに換算した際の金額が目減りし、報告される売上高や利益を押し下げる要因となります。また、ドル高は海外市場における米国製品の価格上昇を招き、現地の需要を冷え込ませる可能性があります。逆に、外国通貨が上昇(ドル安・他通貨高)すれば、ドル換算後の海外売上高は増加します。このように、米国株のみでポートフォリオを組んでいる投資家にとっても、世界的な為替の変動は多国籍企業の収益性や業績に直接的な影響を与えるのです。

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