薄商いのなかハイテク株が主導、米株は小幅高で最高値に迫る
半導体株の上昇が相場を牽引し、米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を据え置くなか、静かな商況のなかで主要指数は小幅に続伸。市場は過去最高値の目前まで迫った。
EasyAlpha Research · 2026年10月28日 · 10月28日 16:30 GMT-4
この日の市場をひと目で
セッションの変動銘柄
GOOGAlphabet Inc Class C
+1.6%NVDANVIDIA Corporation
-1.2%MUMicron Technology Inc
+5.9%
10月28日(水)の市場は商いが細り小動きにとどまり、通常の73%の出来高のなか、相場は最高値から-0.9%の水準につけた。銘柄の騰落は拮抗しており、時価総額上位1000社のうち52%が上昇、S&P500の11セクター中6セクターが上昇した。市場全体の地合いを大きく変えることなく、主要指数が小幅に水準を切り上げるだけの落ち着いた取引日となった。
主要指数はそろって小幅な上昇を記録した。S&P 500は+0.4%、ナスダック100は+0.6%、ダウ平均は+0.3%で取引を終えた。中小型株も同様のレンジで推移し、ラッセル2000は+0.4%で引けた。相場の下支え役となったのはハイテク株で、メモリー半導体大手SKハイニックスの好調な四半期決算を受けて人工知能(AI)向け投資への信認が一段と強まった。同時に、大手ハイテク企業の決算発表を控えて投資家がポジションを調整する動きも見られた。マクロ面でも、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置き、サプライズとなる政策変更を避けたことで、市場は落ち着いた商いを保った。
こうした強弱まちまちな要因は、セクター別の動向にも鮮明に表れた。情報技術セクターが+0.5%となってこの日の相場を主導した一方、公益事業などのディフェンシブ業種には売りが出て、公益事業セクターは-0.9%で引けた。半導体業界では、業界全体の楽観的な見方を追い風にマイクロン・テクノロジーが+5.9%となった。市場で特に時価総額の大きい主力株では、アルファベット(クラスC)が予定されている決算発表を前に+1.6%で終了した。対照的にエヌビディアは-1.2%となり、超大型ハイテク株の上昇が一様ではなく選別的であったことを示している。
引けにかけて、市場が予想する価格変動率は落ち着いた水準にとどまった。VIX(恐怖指数)は17.5で終了し、過去1カ月のヒストリカル・ボラティリティ(実績変動率)も9.8%にとどまった。市場の動揺が高まっているというよりは、日々の値動きが狭い範囲に収まっていることを示唆している。金利市場ではイールドカーブの順イールドが維持され、10年物と2年物の米国債利回り格差は+0.29ポイントとなった。
今日の市場を詳しく見る
指数、値動き、セクターヒートマップ、そしてこの日の位置づけ。