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利回り上昇の重圧をハイテク株高が相殺、相場は二極化の1週間に

米国債利回り上昇の圧迫感を大型ハイテク株が押し返してS&P 500は小幅高となったものの、上昇銘柄の裾野は狭い状態が続きました。

EasyAlpha Research · 2026年9月25日 · 9月26日 8:04 GMT-4Plus

この1週間をひと目で

2026年9月21〜25日の週は、S&P 500が+1.3%の小幅な動きとなり、52週高値から-0.8%の水準で取引を終えました。市場の変動性を示すボラティリティ指数(VIX)は週初取引後の14.8から金曜終値の14.2へと推移し、5日間の取引を通じてやや落ち着きを見せました。一方で相場の裾野を見ると明暗が分かれており、週間で上昇したS&P 500構成銘柄は全体の43.1%にとどまりました。金曜日には7銘柄が52週高値を更新した一方、13銘柄が52週安値をつけました。中小型株を含むEasyAlphaの評価対象である全米株式全体でも、同期間に上昇したのは39.1%でした。今週の相場を総括すると、大型ハイテク株が全体指数を支えたものの、債券利回りの上昇が多くの個別銘柄にとって重石となった1週間でした。

今週の市場動向

今週の相場は、米国債利回りとエネルギー価格の推移に左右され、前半と後半で対照的な展開となりました。月曜日は原油価格と国債利回りが低下したことで半導体やソフトウェア関連株にとって好環境となり、主要株価指数が揃って上昇、S&P 500は週間で最大の上昇日となる+1.6%を記録して好調なスタートを切りました。その勢いは火曜日にも引き継がれ、ブレント原油が1バレル=100ドルを下回ったことを受けて主要指数は最高値圏を維持しました。

しかし水曜日には流れが一変します。強めの経済指標と債券市場からの圧力によってインフレ懸念が再燃し、米国株は下落、米10年債利回りは5.1%を超えて上昇しました。木曜日もエネルギー価格の反発とともに国債利回りが5.2%近辺まで上昇し、相場の重石となりました。金曜日には原油価格が週末にかけて落ち着きを取り戻したことで株価も持ち直し、大型株指数は週間でのプラスを確保しました。

指数・セクター別の動向

時価総額やセクターの違いによって、パフォーマンスには明確な格差が現れました。ハイテク株比率の高いナスダック100指数は相場全体をアウトパフォームし、5営業日で+3.3%を記録しました。一方、ダウ工業株30種平均の上昇率は+0.3%と控えめにとどまりました。中小型株は大きく出遅れ、ラッセル2000連動型ETFは-0.8%で引けています。

セクター別でも同様の傾向が見られました。テクノロジーが最も好調で、セレクト・セクターSPDRファンドは+3.6%を記録しました。対照的に公益事業が最も振るわず、同セクターファンドは-3.1%となりました。

資産クラス別の動向と個別銘柄のばらつき

債券市場では目立った売り圧力がかかりました。長期米国債に連動するファンドは-2.4%となり、価格の下落は長期国債利回りの急上昇をストレートに反映しています。暗号資産では、ビットコインが週間で+4.7%の動きとなりました。

S&P 500構成銘柄間のリターンのばらつきを示すクロスセクショナル・ディスパージョンは4.6ポイントでした。この水準は個別銘柄間のリターンのばらつきが過去の標準的なレンジ内に収まっていることを示しています。指数全体の上昇は一部のハイテク主力銘柄に牽引されたものの、個別株の値動きの散らばり自体は通常の週と比べて極端ではありませんでした。

注目の個別銘柄

S&P 500採用銘柄では、個別企業のニュースをきっかけに大きな値動きが見られました。

  • モデルナ(Moderna Inc)は、mRNA技術を用いた悪性黒色腫治療薬の第3相試験結果を10月のがんシンポジウムで発表すると公表したことを受け、週間で+29.1%となり指数内の値上がり率トップとなりました。
  • データドッグ(Datadog Inc)は+16.6%で指数内2位の上昇率となりましたが、当社の確認範囲では週内に特段の材料や決算発表は確認されていません。
  • ジェン・デジタル(Gen Digital Inc.)は、ゴーダディ(GoDaddy)への初期段階の買収提案が報じられたことで財務レバレッジ拡大や統合リスクへの懸念が広がり、-25.5%と指数内で最大の下落率を記録しました。
  • MGMリゾーツ・インターナショナル(MGM Resorts International)は週間で-13.8%となり、指数内で下落率2位となりました。

S&P 500構成銘柄以外の中小型株では、さらに大きな価格変動が見られました。

来週の主な予定

来週は企業決算の発表が本格化し始めます。S&P 500構成銘柄では7社が四半期決算を発表する予定です。主な発表予定企業には、マイクロン・テクノロジー(Micron Technology Inc)、アクセンチュア(Accenture plc)、ナイキ(Nike Inc)、ジェイビル・サーキット(Jabil Circuit Inc)などが含まれます。

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